トルシエ・ジャパンのナンバー2だった山本氏の手帳代わりの「備忘録」が本書だ。面白いことに、私の友人の一人、気鋭の若手社長は「2ページ読んだだけで読めなくなった」と言う。ナンバー1にはナンバー1の悲哀があり、ナンバー2にはナンバー2の悲哀がある。世の中の多くの人はナンバー2以下ばかりだ。だから本書を支持する人はたくさんいるはずだ。とはいうものの、ナンバー1の悲哀を感じている人にとってはこの本は不必要であり、ナンバー2以下の人にとって、本書は力強い応援歌になりえる。<P>ってのがバックグラウンドにありますが、サッカー技術論・戦術論として読んでも面白いのは事実です。
あの感動から10ヶ月。感動と共に味わった疑問も同時に記憶に残っている。その感動も疑問は、時が流れていくにつれて小さな記憶になってしまう。小さな記憶になってしまう前にこの本と出会い、本当に良かった。<P> この本を読んでいくと、あの感動をもう一度味わうことが出来る。そして、あのたくさんの疑問が恐ろしいほどわかってしまった。あの熱狂した6月がはっきりと思い出せた。新鮮さも感じた。<P> 非公開練習に代表されるように内部の様子ががよくわからなかった日本代表。著者の見解を織り交ぜて、かつストーリー性があって本当に次のページが待ち遠しくなる一冊です。<BR> 価格に値する満足な一冊です。
本書はいろんな観点から楽しめる、外国人論、トルシエ論、サッカー論、日本代表論、人間関係論、組織論、ワールドカップ論などなど、そのコーチとしての手腕と実績では右に出る者のいない山本昌邦氏が論述する備忘録、本書を読むとサッカーに限らず、いろんな発見があるだろう、その山本昌邦氏が率いるアテネ日本代表、黄金世代と比較されて谷間の世代と揶揄されるが専門家の前評判は決して悪くない、むしろ総合的チームとしてフィジカル面では抜きん出たものがある、歴史は自分たちで作るもの、是非メダル獲得とまでは言わないが、前回以上のベスト8、ベスト4はいける、若きブルーズを応援してます