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| 取締役島耕作 5 (5)
(
弘兼 憲史
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「取締役」編の待望の第5巻。課長時代以来、全ての巻を買って持っていることもあり、発売当日に買って読んでみた。<BR> ここ数作は、中国の家族事情、凄惨なマフィアの事情なり人間模様を描いたものであったが、本作はもう少し、「経済」に回帰した内容となっている。<P> 例に漏れず、中国(特に上海)の最新事情を盛り込んだものとなっており、日本からの直投による現地会社の人事マネジメントの苦労、勃興する中国企業「出発集団」(三洋と提携したハイアールがモデルか?)との提携の苦労なんかが盛り込まれており、書物や新聞からは汲み取れない微妙な「中国」を丁寧に描いているように思う。<BR> <P> 新たな展開もあり、続作にも期待というところか。
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