色々な忍術が見れて面白い。「こいつはこんな忍術を使うのか」って読むたび思います。その中で、この巻の室賀豹馬の忍術にはびっくりした。早く続きが読みたい1冊です。
いよいよ死闘は後半へ、伊賀鍔隠れから東海道へと――<P>そして隠されていた甲賀卍谷衆・豹馬と陽炎の能力も判明し、<BR>ついに二十忍すべての秘技が披露されました。<BR>その能力は見てのお楽しみですが想像を裏切ることでしょう。<P>さらに裏の裏をかく奇襲の連戦!<BR>散る散らないはまさしく一瞬の攻防!<P>そのはかなさゆえに光輝く忍びの命はときに哀切、ときに悲愴。<BR>誰とはいいませぬが某忍者の散り様は胸に迫ります。<P>と、ねたばらしせずに書くのはここが限界!<BR>ともかく読んで驚きあきれ、血湧き肉躍らせ、涙するべし!
「・・・余はあえてたたかいを好まざるも,なんじらの追撃を避くるものにあらず.なんじらいまだ七人の名を残す.駿府城城門にいたるまで,甲賀の五人,伊賀の七人,忍法死争の旅たるもまた快ならずや・・・」全てを知った弦之介は天膳に上記の手紙を送ると,十人衆の生存者と共に徳川家康の元へ向かう.弦之介を追う伊賀衆と待ち受ける甲賀衆.日本最強の忍者たちの闘いは,ここにて東海道追討編へと移るのであった.感想です.話も中盤となり,人数が減った代わりに個々の忍者たちの活躍が際立ってきます.特に甲賀のカスミンの暴れっぷりと,如月左衛門の渋い演技はファンならずとも喝采を送ることでしょう.一方、甚五郎の情けなさも輪をかけており,笑えること確実です.そして・・・ああもう会えないのですね.