通訳になりたい方はどうぞ、というところでしょうか。<P>わたしも職場などでネイティブやノンネイティヴの方とふつうに英語で話してますが海外に住んだ経験もないのでこの本に書いてあるような「間違った」表現はいっぱい使ってきました。言語はそれを使う人たちの歴史文化・日々の生活とともに形成されてくるものですから、どんなに勉強したところで身につかないニュアンスはとても1冊の本では間に合わずそれこそ無限にあるでしょう。<P>コミュニケーションという意味で言えば、私たちは決して発せられた言語だけで相手の真意を判断したりはしません。相手が話すときのジェスチュア・表情、はたまたそのひとのナショナリティーやその言語を使った経験とかいろいろ。そういう諸々をひっくるめてニュアンス㡊??判断しなければ文化バックグラウンドが異なるひとたちのコミュニケーションは成り立ちません。<P>日本人の英語はもちろんですが、ドイツ人・イタリア人(それも結構ビジネススキルは高いひと)の話す英語もヒドイ場合は多いが、(理性ある)ネイティブの人は常に「その人は何をいいたいんだろう」と考えながら聞くから「そんな言い方ネイティブ的にはおかしい」なんて思いません。<P>日本人の英語コンプレックスをアテこんだこのての類書は山ほどでていて大抵は駄本ですが唯一、ロジャー・パルバースさんの「ほんとうの英語」シリーズはよいと思いました。同書はもっとベーシックな部分でわれわれノンネイティブが根本的に勘違いしてる部分を懇切丁寧に解説していてこちら読んでいて使えるなと思いました。本書!のような高度な内容をかじってわかったつもりになるよりはよいのでは。<P>少なくもこの本に書いてあることをネイティブに言っても「不快」「失礼」と思われることはないと断言できます。(相手がよっぽどバカでない限り)
私は独学で英語を勉強して、現在英語関係の仕事をしています。<P> 長年の努力の甲斐あって、英語に関する知識(文法、政治経済用語、ビジネス・レターの言い回しなど)は帰国子女にも負けないと自負しておりますが、いかんせん英語(特に口語英語)の持つ微妙なニュアンスについては、現地で生活をしたことがないせいで、ぽっかりと穴が空いてしまっているようです。<P> 今回、この本を読んで、自分が今まで何気なく使っていた言葉が実はネイティブにはこう聞こえていたんだ、ということが分かって、目からうろこの発見でした。<P> この本は3つのパートに分かれていて、パート1は「空港にて」、「電話をかける」といった具合にシチュエーションごとに日本人が間違いそうな英語が列挙され、それがどう!ていけないのか、どう直したら良いのかが詳しく解説されています。パート2は「ネイティブに近づく20の法則」というタイトルで、日本人がよく間違える点を法則化して、改善策を提案しています。パート3は「日本で見かけたおかしな英語」と題して、日本人が使うカタカナ英語がネイティブにはどう捉えられるのかを面白おかしく解説しています。<P> 私は特にパート2が勉強になりました。「May I~?」は幼児的な言い方、「be動詞を短縮しない言い方は、自己主張の強い言い方」などなど、今まで全く知らなかった(でも、すごく基本的で大事な)ことばかりでした。そういうわけで、この本を読まれる方は、まずこのパート2を読んで、基本と要旨をつかんでから、パート1やパート3に進まれたら良いかと想います。<P> この本は日本で英語を勉強されている英語学習初級者から中上級者までの全ての方にお勧めしたいです。日常会話に問題がなく英語で意思疎通のできる中上級者は、よりネイティブに近づくために、この本で英語の語感を鍛えるべきでしょう。また、初級者の方はこの本で語感の違いを踏まえながら、ネイティブの使う自然な英語だけを覚えて行けば、最も効率的だと思います。私も初級の頃にこんな本!あったら良かったと少々悔しい思いがします。
日本人の英語がいかにネイティブにはおかしく,変に聞こえているかを丁寧に並べている.参考にはなるし,今まで自分が言っていたであろう英語がこんなバカに聞こえていたとは・・・と恥ずかしくなる.ただよく読むと,この手の日本人特有とおぼしき間違いを指摘する本は枚挙にいとまなく,既存の本を越える新鮮味があるわけではない.本屋でこの本を手に取り,買おうかと思った読者は,その時点でもうすでにこの種の本は一二冊はお持ちであろう.強迫神経症的にミスゼロを目指して,あえて買う必要はない.星の数に惑わされなきよう.一度立ち読みで,ざざっと見ればいいでしょう.