長秀登場で夜叉衆5人揃いですが、全員力を合わせてといかないところが長秀らしい展開です。本編では最近見られない派手な調伏場面が快感です。<P> 直江が景虎に対する思いを自覚しながら思い悩むのに対し、景虎は長秀登場で直江に対しても猜疑心をあらわにするところが、少しづつ通い合ったように見えた2人の心を離していくようで切ない。2人の絡む場面が少ないので、次の展開が気になります。<P> 挿絵はほたか乱さんですが、繊細なタッチが邂逅編にぴったりで炎の蜃気楼の挿絵の中では、お気に入りです。
私は、炎のミラージュの大ファンで、ずっと読んでいます。<BR>ただ、この邂逅編は、本編を知らない人でも読めるので、<BR>ミラージュってどんな話かな?っと考えている人も、<BR>是非挑戦してみて下さい。<BR>歴史小説という感じですが、単に悪者を切って殺すとか、<BR>ファンタジーだから、魔法をめぐる戦い、といった単純なストーリー<BR>ではありません。<P>主人公たちが、生死について悩む姿が、<BR>歴史の重みを感じさせてくれます。<BR>そして、今回もそうでしたが、戦乱の中で苦しむ民衆の<BR>姿や、民衆の怨念といったものも感じさせます。<BR>今回は、夜叉衆に新たに加わった長秀の活躍を期待していた<BR>私としては、少し期待を裏切られましたが、<BR>自信をもってオススメできます。