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緒方貞子―難民支援の現場から ( 東野 真 )

この本を手にとる前に緒方貞子さんの名前は知っていましたが、どのような方か、なぜ有名になったのか知りませんでした。しかし、本書を読んだ後には、彼女は日本が世界に誇るべき人材であると、感動しました。<P>本書は、学生の時から彼女の生き方をみていきます。しかし、話の中心はなんと言っても、彼女の名を世界的に有名にした国連難民高等弁務官としての仕事ぶりです。彼女がいかに「難民」という「難問」に立ち向かっていったのかを、具体的な事件(旧ユーゴ紛争、ルワンダ難民)を省みながら話は進んでいきます。<P>個人的に感銘を受けたのは、ルワンダ難民の章です。ルワンダ難民40万人(?!)が密林に消え、それを探し出し保護するという職務で、手に汗を過ぎる展開で、「平和」とは何かについて考えることができます。本書はインタビュー形式で進み、他の職員の方の話も本書に一味加えています。

国連のことを知りたいと思いこの本を読みました。国連のこと以上にこの本には自分の人生の中で、かなりの衝撃を受けました。もっと世界の情勢をほんとに知るべきなんだと、それが平和へつながるんだと強く感じました。たくさんの情報があふれていても、大切なことがわかってなかった気がします。うまく言えませんが、たくさんの日本人に読んでほしい本です!

これを読むまでは自衛隊の海外派遣には絶対反対だったのですが、NGOなど民間では出来ないことでも、一種の軍隊である自衛隊なら出来る。<BR>そのような事実を認識させられて、ただ感情的に自衛隊派遣に反対するのはどうかと思い始めてます。<P>・自分が平和に豊かに存在できるなら、世界の人もそうなるべきだし、そうしなければいけない。<P>・人間はどこまでも公正である。<BR>そのように思いました。

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