私は高校、大学と学生寮を経験したので男の寮生活や下宿の話が好きである。男のロマンは金ではない。金が無くても大いなる野望や希望もあるのだ。ただ日々ボーっと暮らしていたりして、いつになったら目覚めるのか・・・。筆者も長い長いモラトリアムを過ごし、人より遅く社会へ出て行く。私も既に社会人15年目。筆者と同い年だ。そして社会へ出たからこそモラトリアムを今、求めたくなっている。充電の期間が欲しいのだ。男は毎日働けば凄いというのではない。一生のうちに何をするかである。「ワセダ三畳青春記」には、その男のロマンが書かれている。それは70年代~80年代に活躍した伝説の漫画原作者、狩撫麻礼の作品に通じているところがある。筆者もきっと読んでいたのかもしれない。最後にモラトリアムを終える筆者のシチュエーションが素敵だ。
早稲田大学から歩いて5分、<BR>ぼろアパートに住む尋常ならざる人々が繰り広げる愛すべき青春記。<P>「幻獣ムベンベ探し」以降の、<BR>当時の早大探検部の連中の溜まり場でもあり、<BR>非常識な?日常が歴然と存在していたホットスポット「○○荘」。<BR>あなたもそのディープな世界に抱腹絶倒すること間違いなし。