広瀬隆氏の渾身の作。本書以上にユダヤ人、もしくは大金持ちの閨閥(けいばつ)をまとめることは不可能に思われます。今まで読んだ本のなかで最も労力を要した本ですので、途中で挫折した方が多数いらっしゃると思います。<P>大手のマスコミ報道に決して載ることがない、世界の裏側を体験することができます。難解な本ですので、ある程度の基礎知識がない方にはお薦めできません。また、広瀬さんは過激さがウリですので、頭の柔軟さ、忍耐が必要とされます。大富豪の真相を垣間見たい方には最適な本です。<P>広瀬さんの本の中で最初にこの本を読むのはあまりお薦めできません。また、この本を読んだだけで自己完結してしまうと、現代世界の動きを理解できなくなっていくと思いますので、ご興味がある方は中丸薫さんの最新刊にお進み下さい。宇野正美さん、中丸薫さんの思想を極限まで落とし込んだ本のようなイメージがあります。
ロスチャイルド家を中心に、金融の歴史と世界に日々出来事の連関を描いた作品。大げさで長いというこの著者特有の芸風は今回も炸裂していますが、同時に執拗な探求には感嘆させられますし、知ることも非常に多く、読んで損はないと思います。お金という概念を最も理解し、最も早く動き、多く奪った人たちが、最も多くを得ているというシステムが膨大な内容から読んで取れます。描かれてる人種と関わることもないので実感が湧かないこともあるんですが、こういう世界及び世界観とはできるだけ関わりの少ないところで生きていたい、と思いました。
系図の見方と著者の癖を捨てれば、すごい本。<P>まず、系図の見方。<BR>血が繋がっている≒陰謀という理屈は、確かに相当な論理の飛躍。<BR>でも、出ている人は、ユダヤ人という切り口ではなく、お金持ちという切り口。これは確か。だから系図の線をお金のつながりの強さと考えると見方がぜんぜん変わる。そうして考えると、歴史、特に現代史を、金融資本家と企業家の視点、つまりは、お金儲けという視点で切られた本ということになって、面白い本になる。あとは、著者の癖。著者は、その昔「危険な話」という原発を告発する本を書いて、当時、結構、過激な活動をしていた人だったと記憶している。当時から、伝えたいという気持ちが強すぎて、時々表現が行きすぎちゃったり、そりゃ論理の飛躍でしょうちということが散見されたので、そこを確実に割り引かなくてはいけないと思う。そんな背景を知っていると、最終的に原発産業の話が出てくる時に、なぜ原発の話が?とならずに済む。でも、このことを知っていると見方は変わる。こんなあたりを理解して読むと「ホントにすごい本」になる。<BR>根気はいるが、受験の歴史しか知らない人は絶対読むべき。