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| 曼陀羅の人―空海求法伝 (上)
(
陳 舜臣
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遣唐使として入唐している時の空海を書いた作品。<BR>世界人、空海の生き様がみずみずしく書き表されている。<BR>空海を扱った作品としては司馬遼太郎の「空海の風景」が有名だが、「曼荼羅の人」のほうが空海の人間性に近づけるように感じられる。<BR>もちろんどちらもいい作品なので甲乙つけがたいのはもちろんなのだが。<P>強いて言えば陳氏は空海を中国史からとらえ、司馬氏は日本史の観点から捉えているのか・・・<BR>それにしても、空海は我々日本人が誇れる存在で、このような人がいたということが純粋に嬉しい。
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