なんだか奇妙な感じで、すごく面白い!という訳じゃないのですが、つい最後まで読んでしまいました。他のレビュアーの方が賛否両論になるのも無理はないです。異能の人、兼若教授のパワー爆発です。<P>全文、兼若教授のモノローグ(+イチゾーという青年への語りかけ)という体裁で、兼若教授の積み重ねてきた彼の知識、ウンチク(語学はもちろん、韓国の社会や歴史などなど)がタップリでした。<P>今でこそ、日韓、韓日の人や文化の交流は大きくなってきて、身近な国になってきていますが、彼が韓国へ留学したときは、ほんとに「遠くの国」だった時のはず。その頃の話など、少しだけ前の韓国についての貴重な証言という読み方も出来るかと思います。そこに興味のない人には、楽しめないのかもしれません。
韓国語の本というよりは、読み物的要素が強いと思います(旅行をしながら言語を学ぶ、というような内容なので)。逆に韓国語を学ぼうとして買うのならば浅いないようなのかもしれませんが、NHKの語学講座でも見ることができた筆者のユーモアがいたるところにちりばめられていると思います。「近くて遠い」隣国を知るための入門書として利用すると良いのではないのでしょうか??
期待して手に取ったのですが、すっかりタイトルに騙されました。飲み屋でおやじたちがお店のママに過去の自慢話をしているような雰囲気の読み物です。韓国に興味を持ったおやじ達にはちょうどいい入門編かもしれませんが、若者にはあまり向かないと思います。購入を迷っている人は一度本屋で走り読みしてから決めた方が良いと思います。<P>個人的に参考になったのは「春香伝」の箇所だけでした。