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| 20世紀少年―本格科学冒険漫画 (5)
(
浦沢 直樹
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この巻でオープニングのリフレイン(世界を救った人たち)があるが、これが大団円となると思って読んでいた読者の予定調和が崩される。<P>なぞがなぞを呼ぶという言い方があるが、この漫画の場合は不協和音のようにさまざまな疑問が折り重なっていく。この不協和音が読者を物語に引き釣り込んでゆくのだが、「そろそろカタルシスを感じさせてよ」ってのが本音。次の巻では何かなぞが一つでも解決するのだろうか。 マスターキートン的なああいう短編集みたいな作品もまた書いてよ。浦沢さん。 5巻になっても、未だに話の先が見えてこないのです。ケンジはどうなったの?友達は誰?誰が世紀末を救ったの?読めば、読むほどに頭の整理がつかなくなります。もうひとつの世紀末の世界、興味はないですか?
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