いろいろある魚類関係の図鑑の中から今回は一番新しいこの本を選びました。最高に良くできた本と自信をもっておすすめできます。これまで、図鑑というと絵で描いてあるものが多かったのですが、この本は写真で示してあるため、家で食べるために買ってきた魚から水族館、釣り場などで見かける魚まで、非常に調べやすくなっています。魚製品をまとめたページ、大きな解剖図等々読む者の興味を引きつける特徴がいっぱいです。我が家では子供だけでなく親も良く読んでいます。みんな魚に詳しくなりました。
本書の魚はほぼ全て写真で構成されているあたりに好感が持てる。全種を生態写真で撮るのは不可能なので陸揚げ状態(魚屋店頭)も多い。まず驚いたのは生きた化石と呼ばれるシーラカンスがアフリカとインドネシアに2種類いると言うことで、しかも1種は生態写真もある。また、ほとんど記録のない深海棲のサメやメガマウスの写真も載っている。熱帯魚はさすがに少ないがメジャーな種はある。日本の川魚ぐらい全種載せてもらいたかったが、それでもかなり多いのでは。解説が少々ものたらない気がするが、写真の豊富さでカバーしていると思う。巻末には切り身や干物や卵などの食材の魚の解説もあり、今風。食品表示法の改正で「銀だら」等の名称が使用できなくなり注目された鱈とは全く関係のないマジェラ㡊??アイナメ(メロ)や昔給食でお世話になったメルルーサも紹介されており、今更ながら切り身の正体見たり、である。カラー写真にはやはり説得力がある。