アナウンサー志望の夢がなかなか捨てられなかったデモシカ教師。<BR>生徒どうしのケンカの前でなすすべがなかったダメ教師。<BR>教師になる人は、この陰山英男さんのような「ホントに人生を挫折した」普通の人がイイよね。<P>愚生は以前、「教師に偏った思想があっても子供たちはそれを反面教師として自分の考えを身に着けるから大丈夫」と考えていましたが、それは間違いでした。<BR>日教組や右翼の教師に教わるとやはり子供にはうつってしまいます。<BR>その点、陰山さんの教育には哲学はあるが思想は無い。<P>「子供には粛々と生きる手段を教えよう、手段をマスターすると生きることが楽しくなる」とても素晴らしいニュートラルな哲学。<BR>そこには、「人間はわかり合える、愛し合える」などという間抜けな思想(物語)は微塵も無い。<BR>愚生も陰山先生に教わりたかった、子供たちが羨ましい。<BR>陰山さんは愚生と同じ昭和33年生まれ。同世代の誇りを感じます。<P>陰山さん、日本を楽しい国にしようね!
5才の娘が今驚くべき早さで色々な知識を吸収しています。<BR>仮名の読み書き、一桁の数字の足し算、社会生活のルール、花や虫の名前、etc.<BR>彼女の頭の中では、もっと知りたい、という欲望がうずまいていて、色々な本を読んでくれとせがまれます。<P>これから先、親としてこの子に何を与えてやれるだろうか、上手に与えてやれるだろうか、とちょっと不安になっていたときに手にとったのがこの本でした。<BR>子供の学力とその根本にある生活力を損なうことなく、素直に伸ばしてやるための様々な「家庭で出来ること」がたくさん詰まっていて、私の不安のかなりの部分が解消されました。<P>この本を参考に、私も子供と一緒に学び続けていこうと思います。
長女6歳。長男8歳。お父さん(私のことですが)35歳。家内の年齢は載せたら怒られそうなので伏せるとして、この本で陰山先生が提唱する41か条は、ファミリー経歴の浅い我が家に何かと変化をもたらしそうな気がしてきた。<P>本書のタイトルには「学力」という文字がついているが、読み終えて率直に思ったのは、学力に限らず子供たちの人間性を伸ばしてあげるためのキカッケはそこかしこに転がっている、ということだ。よく「難しい年頃」などと耳にしたり自分でも口走ったりすることがあるが、実際低年齢の子供たちはとても柔軟な組成を持ち合わせているのかもしれない。それを、躾? 教育? あーなんかちょっと面倒・・・とついつい思ってしまうと気付いた時にはダメ親父、なんてことになりかねない。などと一人勝手に慌ててしまった。<P>さて、とてもためになりそうな41か条は、簡潔に分かりやすく170ページにまとめられていて、その気になればえいやっと一読してしまえるほどだ。すぐに実践できるものもあれば、多少じっくりと時間を掛けながら様子をうかがいつつ試すものも多いと思う。とは言うものの、実際忙しい生活を送っている我々大人の時間は限られており、子供にしっかりと向き合うのはなかなか難しいんだよな、などと思っていたら、著者の陰山先生も「実際私もいくつかを実行できずに何年かを過ごしてしまった」とあとがきで触れているのでそんなに神経質にならなくてもよさそうで安心した。!先生も人の子である。<P>とにかくさっそく息子に聞いてみた。「今日の給食で出た"ナン"って、どこの国の食べ物か知ってるか? 」 え?!ニッポンじゃないの? などと目を丸くしながら地球儀をグルグル回し始めた姿を見て、ちょっと笑ってしまった。