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地図の読み方―2万5000分の1 ( 平塚 晶人 )

地図によるナビゲーションの入門として非常に優れている。<BR>少々気になったのは「1/25000の地形図こそが最高で他はどれもこれも駄目」という論調と著者の思い込みの強さ(絶対・必ず…という表現の多用)だが、地形図読解の入門としての価値を損なうものではないので星5つ。実際の地図を用いた大量の練習問題は独創的かつ効果的。<P>但し、GPSに関する記述はデータが古く参考にならない。

 2週間かけてじっくり読んだ。結論は、山に何度も入ること。地形図を買うこと。地形図を山でしょっちゅう使うこと。この3つだね。――――私事だけれど堀淳一が好き。地図が好き。山歩きが好き。地形図は昔のやヨーロッパのも合せて300枚くらい保存している私にしても、実際は2万5千を使いこなせてはいません。――――用心深い性格なのと単独行動が多い者として地形図の先読みは必須のため、必死で事前確認をしているにすぎず、結果として危ない目に遭っていないだけ。――――今回この本を読んで自分のやりかたの正しかった部分と、もっと活用すべき部分、GPSや高度計など迷っていた機器はまだ時期尚早と結論づけられた点など収穫はおおきかった。

超おすすめ、目から鱗の本である。地図の読み方をここまで解説した本は他になかった。<P>別冊の地図帳をコピーし、テキストを読みながらマーカーで実際に書き込んでみると良い。同じ要領で歩く予定の山の2万5千分の1図をコピーし、作業すると大変楽しい。歩く前に地形を頭に描く。歩いているとき地図と見比べて納得する。地図が読めると山歩きの楽しみが3倍になる。<BR>山歩きをする人の必読書と言いたい。

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