私は毎回海外を旅するとき、特に英語が通じる国を旅するときはこの辞書を携帯することにしている。とっさに思い立った表現などを、すぐ調べることができるからだ。本書の優れているところは、英和・和英ともに膨大な情報量が日本の優秀な紙の技術の助けを借りて、コンパクトにまとまっていて、持ち運びに便利なところだ。紙はとても薄いが同時にとても強くできている。<P>欲を言えば、表紙裏表紙裏にある世界地図に、英語を使う主な国(アメリカ・イギリス・アイルランド・オーストラリア・南アフリカ)意外にも英語が通じる国の地図を載せてほしかった。
とかく「初学者は小辞典を使うな」と言われてきた。種々の小辞典を比較検討してみて理由を考えると,<BR>①充分な語彙・語義が入っていない<BR>②訳語のみで例文が入っていない<BR>ことなどが挙げられるだろう。しかしこの小辞典に関しては少し違う。まず「はしがき」にあるとおり,TIMEやNEWSWEEKなどを読むに耐えるだけの語彙・語義を収録している。結構専門的な本を読んだときも役立った。そしてこの辞書の最たる特徴は,よく使われる語と語の結びつき(コロケーション)をふんだんに収録していることである。普通の小辞典で二度三度引かなければ判然としない意味が,一語を引いてコロケーションが載っていたおかげでとたんに文意が判然とした体験が何度もあった。これは学習辞典での例文の役!を果たしている。<BR>編者が言うとおり,非常に使いでのある辞書に仕上がっている。ただ編者独特の訳語も見られる。例えば page-turner は「読み出したら止まらない(探偵小説などの)本」という意味だが,この辞典では単に「面白い本」としてある。小辞典ゆえ止むを得ないところか。<BR>もちろん学習者ならば,しっかりした英和あるいは英英の学習辞典を持っていることが強く望まれる。ただ手軽にさっと引ける「脇役」として,この小辞典は薦められる。
各社の携帯できるサイズの英和・和英両用辞書をリストアップし,比較検討して買いました。英和8.5万語,和英10万語と最も豊富です。例えば,他社では「DON」(着る)という語がないもの,「多分」(MAYBE等)がないので「恐らく」で探さなければならないものもありました。<P>字体はゴシックで小さな文字では他社の明朝体より読みやすく感じました。<BR>個人的な好みにもよりますが,旅行英会話・実用例文集・海外の主要URLがありますので,これを削除すれば更に薄型の辞書になるでしょう。<BR>表紙は真っ白で清潔感があります。<P>最も売れているのは三省堂のデイリーコンサイスのようですが,そちらは数年古く,値段も若干高くなっています。