目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』 みんなこんな本を読んできた 目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』
 
 
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目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』 ( 狩野 博幸 )

写真よりもリアルな、生物がそこにいる存在感。絵の中の生命。神業と言える精密さ。<BR>若冲の絵の素晴らしさは生きとし生けるもの全てに対する思いやりが卓越した観察力となって細密な描写で表されている事だと思う。<BR>美しい鳥や植物だけでなく、魚や貝殻、普通の人は嫌がるような小さな虫の1匹にまで生命の息吹きが吹き込まれ、絵の中に存在するのだ。<P>彼が肉用に売られていた雀を可哀想に思い、全て買い取って庭に放してやった話にも頷ける。<P>と、まあ、若冲の素晴らしさについてはここで語るよりも実際に見てもらうのが1番なのだが、私が言える事はこの本はそんな若冲の虜になってしまった人達にオススメな本だという事である。<P>若冲の本も色々ありますが(例えばとにかく豪華なもの、手頃で携帯性に優れたもの、おしゃれな装丁のもの)これは「若冲の本が欲しいのだけどどれを買ってみたらいいか分からない」人が最初に手に取るにはオススメの1冊。<BR>収録されている作品数も多いし、解説も素晴らしい。そして値段も良心的。

普通の神経じゃこんな絵は描けないでしょう。<BR>あまりにも緻密で、なのに見ていて窮屈でない。<BR>大胆でユーモアもあり、それよりも何よりも色がとにかく美しい!<BR>若冲の芸術に対する純粋さがあふれています。<BR>日本が誇る大天才だ!!

この前、NHKで若冲の特集をしていました。<BR>現代の技術、PCで描ける最高水準の絵を、水墨を駆使して描いている。<BR>始めて見た人は、感動するでしょう。まるで生きているよう。<BR>国のお偉いさん方、倉庫にしまっていないで、展示してください。

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