会えそうで会えない。お互いを想っていてもすれ違い。「よくある話だよ」そんな風に思っていても、どんどん物語に引き込まれていきます。そう、わかりやすい話だけに、読み重ねるといろんなイメージが浮かんでくるんです。まさに読んだ数だけ違ったシーンを描ける本です。切なさを感じながらも、心に元気をもらえるような・・・。自分だけではなく、大切な人にも贈りたくなります。
名前も出てこない主人公の二人の切なくて素適な恋のお話でした。絵本だけど、大人になって読んでよかったなと思いました。そして内容だけでなく、絵がすごくきれいでかわいい!じっくり、何度見ても飽きない絵本だと思います。
この物語を読むと「運命」という言葉を信じたくなります。<BR>壁の向こうに居るあなたは近いようで遠い。<P>現実に、この様な事があってもおかしくないと思います。<BR>ただ、本人達が気づいていないだけで。<P>私は、この2人を客観的に見て素直に切ないと感じました。<BR>だけど、本人達にとっては、私の想像以上に辛く、寂しく、愛しいと感じていると思います。<P>思わず、「側に居るよ!」と教えてあげたくなるほど、もどかしい、運命。<BR>それを受け止める2人の固く強い心には、“憧れ”を感じました。