最近このてのプリント本が多いので、漢字か読解程度だろうと思っていました。<BR>最初にパンダ印の「日本語トレーニング」を読んでいたのですが、どのようにして論理を鍛えるのかとビジョンがわかなかったのです。<BR>それに、小学生の子供が理解できるかも。。。<P>半信半疑でちょっとやらせてみました。分かりやすい簡単な文法の構造を整理することから、所々に語彙を広めることばがちりばめられていたり。漢字をおさらいしたり。<BR>親へも時々解説していたりして、親切です。なるほどこれは飽きっぽい男の子向けなのですね。<P>同じペースで机に向かうのがかったるい子にもゲームの感じで進んでいけます。<P>出口さんという人は大学受験の本でよく知っていたのですがその信用で買ったにしても、これは「企画が勝ち」というような内容でした。
きょうびのお子たちには基本的な国語力が欠けている。これを身につけない限り、塾へ行こうが通信添削をやろうが、何をやってもダメだということが、先月出た同じ筆者の「日本語トレーニング」を読んで理解できた。痛いほど同感した。そこでこのトレーニングプリントが出たので、早速買ってみた。「小学4年生以上全年齢型」とあるけれど、少し背伸びして小学3年生の息子と一緒にやってみる。ベースになっているのはやさしい童話だから、3年生でもどんどんやる。ところが妙だ。あれほどドリル嫌いの息子が、アッという間に10問やってしまった。しかも表紙にさっさと自分の名前を書いて、所有を主張しているではないか。<P>内容はというと、文章を文法的に解析し、文法的な裏付けのもとに文章をキッチリ正確に読む練習をするというものであるらしい。それも、文法を意識させないで、正確な読みに導くような配慮があって心憎い。<P>小学生なら、親子で一緒にやるのにちょうどいいと思った。小学生向けのドリル類とは違って、親だって一つ一つ、子供と一緒に頭をひねって考えなくちゃきない内容なのだ。自分が子どものころハマった多胡輝の「頭の体操」の感覚に似てると思った。しかも、ほかの文章を読むときにもあてはめて応用できるテクニックが、練習しながら身に付くようになっているので、親にとってこれはお安い投資だ。この先まだ五巻もあるというのも、重荷には思えず、かえって心強い。いろいろな作家の作品が楽しめるようだし、どんな読み方ができるのか、私にも魅力だ。<P>今は塾に行っても落ちこぼれる子が多いらしく、塾も最後の救いにはならないという。塾に行く前に、こういうトレーニングを積んでおけば、言葉が発達していて、落ちこぼれる心配もないのではないか。上の子の時にこれがあれば、いかに心強かったか。塾の勉強について行くのが厳しいというお宅のお子さんにも、いいのではないでしょうか。