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| 峠 (上巻)
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司馬 遼太郎
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司馬遼太郎の作品を読んだ中で、この作品は現時点で一番自分の考えに影響を及ぼしたものです。越後長岡七万四千石という小藩の家老河井継之助が官軍にも幕府にも属さず独立の姿勢で戊辰戦争を戦うという内容である。継之助の「行動を伴わない知識は必要がない」という言葉は非常に面白い。現在あふれかえっている情報に翻弄されている私共はなんなのか、と思わざるを得ない。自分が何をしたいのかを明確にしない限り、全ての知識は無になってしまう。そんな思いをさせられた一冊であった。男性は必読。
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