コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつあったオスマントルコにとって、聖ヨハネ騎士団が守るキリスト教の世界の最前線基地であるロードス島はまさに喉元のトゲだった。<P>スレイマン大帝が自ら陣頭指揮をとり、10万の兵と大砲、地雷などを用いて攻める。<P>それに対抗する聖ヨハネ騎士団は中世の煌びやかな甲冑とマントを身にまとい、槍を手に砦を護る。<BR>なんと壮大な戦争絵巻であろうか。<P>「スレイマンこそ本当の騎士だった」と騎士団長に言わしめるスルタンの姿。<BR>後の世、立法者と言われ、人々の尊敬を集めるスルタンの器量の大きさがうかがえる。<P>そして戦争の最中、騎士団の中に生まれる友情や愛情、別れ…<BR>切なく爽やかな若者たちの姿が生き生きと描かれている。<P>歴史とは文学であるという言葉を思い知らされる作品である。
コンスタンティノープルが陥落した後の地中海…<BR>気になっていると“続き”に相当するものがあった!!<BR>西へ進もうとするオスマン帝国の前に、キリスト教世界の最前線基地ロードス島があった。1522年、スレイマン大帝が自ら陣頭に立ち、このロードス島攻略戦が始まった。大帝の軍と、島を護る騎士団との激しい戦いの行方が描かれている。
コンスタンティノープルの陥落に続く戦記本です。キリスト教とイスラム教との宗教戦争の話ですが、その中で生まれる騎士同士の友情と愛情そして別れに心打たれます。<BR>コンスタンティノープルの陥落を読んでからこの本を読むとイスラム教とキリスト教の歴史的背景がよく分りますが、この本から読み始めても全く問題ないと思います。