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| 封印されていた文書(ドシエ)―昭和・平成裏面史の光芒〈Part1〉
(
麻生 幾
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発掘されたファイルを通じ、麻生幾の透徹した視線が捉える事件の真相に慄然とすることは請け合いである。<P> 本書は、誰もがよく知る11の事件を取り上げ、その背景を深く追ったもの。これをみると自分が当時、新聞報道を通じて知ったと信じていた事実がいかに浅薄なものであるかを思い知らされる。書物の意義とは、時代を離れて歴史的に検証を行うことができる点にあるということなのだろう。特に三菱銀行強盗事件、金丸逮捕劇、ミグ25亡命事件に関する記述は秀逸。<P> クオリティの高い作品を連発し続ける麻生幾の今後に期待して、星5つ。
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