深夜特急 (3) みんなこんな本を読んできた 深夜特急 (3)
 
 
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深夜特急 (3) ( 沢木 耕太郎 )

発行以来数多くの青年を宛てのない旅へといざなってきた麻薬のような本です。<P>実際、私も20歳の頃に本書を読んでバックパッカーになりました。<P>飛行機をあえて使わず、時間をかけて現地のローカルバスを利用する旅を続けることで<P>「地球の大きさを自分の体で感じる」ことができると作者は言っていますが<P>自分も旅を続けるうちにその意味がわかってきました。<P>本書を読み返してみると、深夜バスに乗りこみ、砂漠の中の真っ暗な道を疾走している時の期待と緊張が入り交ざった「あのドキドキ感」が再現します。<P>バックパッカーだった方は、本書を読んで、自分の熱い旅の体験を思い出しては如何でしょうか?<P>バックパッカーの経験はないけど、日々悶々と退屈な日常が続くばかりでつまらないと感じている人は<P>本書を読んで、作者の刺激的な旅を追体験してみてはいかがでしょうか?<P>(但、全てを投げ出して体1つで旅に出たくなってしまうかもしれませんので御注意ください!)

初めて読んだのは中学生の頃母に薦められての事だった。本の事はすっかり忘れ、数年前に旅をした。香港、インド、イラン、トルコ。沢木さんが訪ねた街を私も歩いていた。15年ぶりに深夜特急を読み返してみると、一気に過去の記憶が蘇ってきた。自分の旅行記を読んでいるようだった。自分の旅とリンクすることが多く驚いた。彼の観察力、分析力の成せる業だと思う。旅に出たことのない人も一緒に旅に出ることの出来る本。旅に出たくなる本。旅を思い出せる本。

海外旅行をした事がない私にとって、この本は私の変わりに世界を飽きることなく疑似体験させてくれる。 1ページめくれば名前だけの観光名所に群がる観光客と、そのお金に群がる現地住人との交渉ごとは、潔いことを美意識とした日本では考えられないことである。 しかし、それらの事が一番日本人に欠けてるのではと考えさせられるそんな本です。

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深夜特急 (3)本書は「旅行」ではなく、「旅」のノンフィクションと呼ぶにふさわしい。 <br>デリーからロンドンまでを、乗合バスで行く陸路の旅――。 <br>何の意味もなく、誰にでもやろうと思えばできること、と著者は述べる。しかし現在の職業を捨て、全てを投げ出し、さまざまな不安を抱きながらバスを乗り継いでロンドンまで行くなど、普通の人はまずできないだろう。 <br>誰にでもやれそうで、しかし、できない――。そんなロマンの展開にページを追うごとに胸が躍る。行き当たりばったりの旅の中で、トラブルや、経済的、心理的不安を「凶」から「吉」へ変えてしまう著者の発想転換などに、興奮と期待を持たずにはいられない。 <br>普通なら飛行機で十数時間で着くところを、自ら地面に足をつけ、土臭さと共に目的地へ進んでいく姿が、そこで出会った人々に強烈な印象を残していくのだ。 <br>その凡人が考えない酔狂な旅によって増していく筆者の心の開放感と前進することの快感が、ストーリーを追うごとに見事に強調され、読者に伝わってくる。しかも、行く土地ごとに出会う人々とのコミュニケーションを描く中で、文化や食、移動手段に至るまでが非常に詳しく、バランスよく表現されており、ガイドブックでは手に入らない旅の情報源としても威力を発揮している。 <br>ただ、これだけ限られた経済状況の中で、つまり貧乏旅行をしているのに、危険な目にあったことや、旅先での孤独感など「心の葛藤」についてあまり詳しく触れられていないのが残念だ。(今西乃子)
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