アジアの熱狂から始まった旅がヨーロッパに入り、いよいよ終わりが近くなってきた。当時学生の頃、香港から寝食を忘れて読み進めてきたので、このあたりになったら旅が終って欲しくないとの思いでページをめくるのが怖かったことを思い出しました。<P>内容に関しては言うまでもないと思います。<BR>学生時代に巡り合った最高の本の1つです。
初めてこのシリーズを読んだのが大学3年生の時でした。そのとき、もっと早くにこのシリーズに出会えれば良かった・・・と本当に思いました。以来、何回もこのシリーズを読んでいます。<P>沢木氏が旅を経て成長していくのがとてもよく分かります。「旅は人生に似ている」そんな言葉がシリーズの後半になると何回か出てきますが、まさに旅の本質を言い当てているのではないかと思います。<P>旅好きな人だけでなく、ちょっと自分の人生に迷っている人、行き詰まりを感じている人もぜひ読んでみてください。自分の中で「何か」がきっと変わりますよ。
アジア~ヨーロッパの旅の第6巻、完結編。<P>ヨーロッパに入ってから、地元の人たちとのコミュニケーションがとりづらくなったと感じ、アジアとは違うヨーロッパの個人主義を目の当たりにする。<P>しかし、ヨーロッパの中で、イベリア半島は結構楽しそうな雰囲気で旅が進んでいく。香港で見た以来の大きくて賑やかな市場、バルを何軒ハシゴしても見知らぬ東洋人におごってくれるスペイン人、ポルトガルの果ての岬・・旅は大団円に向かってカーブを切る。<P>それにしても・・ロンドンまで、引っぱりに引っぱってきたのに、幕切れは妙にあっけない。