不肖・宮嶋先生のレポートを読む楽しみの一つに、現地入りするまでのご苦労の描写がある。<BR>世の中には1stで現地入りしてシャトーを借り切るカメラマンも居るのに、先生は何時も散々。今次のレポートでも某ドケチデスクからの密命を携え現地入り・・・。<P>不肖・宮島先生の電波少年よりも過酷な旅は今日も続くのである。
この本で、かっちゃんこと勝谷誠彦氏が、この本の実質的な執筆者であり、「不肖・宮嶋」とは、宮嶋茂樹と同一ではないということを明言しておられる。<P>「地上最低の作戦」の解説では、最近は宮嶋氏が自分で書いているというな書き方ではあったが、やはり、宮嶋茂樹+勝谷誠彦=不肖・宮嶋なのであろう。<P>ちなみに、この勝谷誠彦氏は、りえぞうこと西原嬢の著作に登場する「ホモのかっちゃん」と同一人物のはすである。<P>ま、それはそれとして、作品は作品として楽しめる。
彼の本にはいつも真実があふれている。<BR>虚飾ではなく自らが身を持って体験し、<BR>あふれ出る言葉をつむいでいる。<BR>時に彼の言葉は世間一般(この言葉も怪しい限りだが)から<BR>逸脱し、過激に聞こえることがあるかもしれない。<BR>しかし、私は彼の体(頭ではなく)から出てくる言葉を信じたいのである。<P>彼の著書の中でも代表作といえるこの本では<P>あまり知られていない南極調査隊の(裏の?)姿が<BR>描かれている。<BR>極限の地で人はどう生きているのか。<BR>学問的な本にはない面白さにあふれているのである。