聖書(旧約・新約)は何度となく耳にする本ではあるが、中身については知らないことが実状では?自分も聖書に気軽に触れるつもりで手にしました。 <P> 期待に違わぬ、旧約聖書の気軽な入門書としては(学問的ということではなく)最高の本だと思います。<P> やはり、ヨーロッパ等に触れる時に(旅行したり、本を読んだり)、やはり、聖書については知らないより、知っていた方がよいと思います。<P> 聖書にあまり興味のない方も、軽い気持ちで読めますし(非常に読みやすい)一読して決して損のない本だと思います。<BR> <P> この本を読んでよかったと思われた人は是非、「新約聖書を知っていますか」を読まれることをお薦めします。先に「旧約」から入られる方が良いと思います。
おなじみ阿刀田さんの古典入門です。西洋の文学作品を読む上で必要な聖書の知識。しかし、正直なところ信仰がない人にとって、あれを読むのはつらい。なんとか読んでやろうとして、挫折した人も多いのではないでしょうか。<P> この本はそのエッセンスだけを取り出し、分かりやすく叙述したものです。紹介だけで、やっぱり原典を読むべきという声もありますが、これで骨格づくりとしては必要にして充分だろうと思います。<P> また、他に聖書入門として三浦綾子さんの本も有名ですが、単に知識・教養・読み物として聖書を読みたい方は、阿刀田さんのほうをお勧めします。三浦さんはご自身が信者のため、叙述に思い入れがありすぎるのが難点です(それが正当なんでしょうが)。その点、阿刀田さんは、ご自身でおっしゃっているように「異教徒として」ひとつの物語として紹介していますので、読みやすいと思います。
どうしても聖書になじめなかったのですが、<BR>この本を読んで、過去に教わった人の名(ヤコブやイブラハムなど)がすらすらと...<BR>小中学校となると著者も何度か記しているように、ややふさわしくない表現がありますが、高校の授業や大学の講義にぜひ使っては?<P>昨今、学ぶことに興味を抱かないことが問題、大学のあり方が...とありますが、この本が教科書なら、次の日から、誰もが、聖書を語れるようになるのでは!?