このドラマの関連書物が出ているハズ、と探して読んでみました。<BR>著者は皇族出身の方だけあり、天性もあるでしょうか、<BR>聡明という言葉以上に、知性があり、教養が非常に豊かな方だと、<BR>文章から見受ける事ができました。<P>漢字に弱いので、始めは読むのに手間取りましたが、<BR>読み進めていくにつれ、目を休める事なく、一気に読んでしまいました。<P>それほどに、この本には戦争の悲惨さを観る一方で、著者の人柄が垣間見る事ができる、とても貴重な作品だと思いました。<P>ドラマを見て、まだこの本を読まれてない方・・・ぜひ一度読んでみては?あらすじを知っている訳ですから、読みやすいですよ。
彼女は、関東軍により政略結婚させられます。当時の関東軍の横暴には逆らえません。彼女にとってこの結婚話は青天の霹靂であったはずです。しかし、彼女は仕組まれ、強制させられた結婚により、最高の伴侶を得ます。本当に不思議な縁です。<P>愛新覚羅家の嫁、日中友好の架け橋、清朝の再興など様々な重荷を背負いますが、彼女は心の底から愛する伴侶と共に生きていく。お互いが愛してると確信し、結婚した夫婦でさえこんなに相手の事を思いやり、尊敬できることは難しいのに…仕組まれた結婚でありながら彼女は普通の人が欲してやまない最高のものを手に入れたのです。<P>しかし、彼女の人生は、決して平穏なものではありません。それはもう筆舌に尽くし難い苦難の連続です。命の際を逃げ切り、最愛の夫とは16年もの間離れ離れ、愛娘は非業の死を遂げます。彼女の愛娘慧生さんの死にあんな真相があったなんて知りませんでした。慧生さんの死は本当に悔やまれます。もし、慧生さんが生きていたら中国と日本の関係、世界はちょっと違ってたのではないかと思います。<BR>晩年は、夫とともに中国で静かに暮らしますが、彼女の命はそんなに長くは残されていませんでした。もっと長くご主人と共に暮らさせてあげたかった。そう思ってしまいます。<P>彼女の人生を振り返って、ご主人と一緒になる事によって彼女の人生は苦難に満ちていました。でも、彼女はあんなに愛し合えるご主人に出会えて本当に幸せだったと思います。<BR>この話を読むたびに涙が出ます。
昔ほんとにこんなことがあったんだぁと思わされます!<BR>なかなかこんなにいい本には出会えないよ