で、これはアジア横断である。<BR>いや、中国からインドだな。<P>で、なかなか面白いが、さほども好きな本ではない。<BR>くどいのだ。もうこういうのは読み飽きた。<P>最後のまとめで彼は書く。<BR>旅から日本に帰ってきた人は、必ずつらい目を見る。<BR>それは日本にない自由などを知ってしまったことや、<BR>職の関係もあるのだろう。<P>しかし、それは「逃げ」で旅にでた人の帰結ではないか<BR>と思う
年齢に関係なく、常に青春(あるいはモラトリアムでもいいが)を感じていたい人は多い。<BR>特に著者のような長期の旅行者はそうではないだろうか。<BR>本書はそういった層に向けて書いてある。それ以上のものはあまりない。<BR>訪れた国に対しての洞察も、それほど目新しいものでもない。<P>本書の特徴は、著者の感情がストレートに伝わってくるところである。<P>怒りも、喜びも、楽しさも。若さが故に許されるのだろうが、巧いとは言えない文章から迫るものはある。臨場感はたっぷり。<P>「自分探し」としてしまえば簡単だが、そういうのが必要なときもあるだろう。<BR>中、高校生くらい読んでもらうのが妥当か。
今は文庫本になっていますが、単行本が出た当時は、まったく無名の本で期待せずに買って読んだのですが、至極の旅行記です。<P>実際に自分が旅をする際の参考にはならない(ガイドブック的な使い方はできない)ですが、旅行記としては大傑作の部類に入ると思います。<P>旅行好き、旅行記好きであれば、絶対楽しめる一冊です。