玉村の著作としては早い時期のもの。パリのカフェ、舗道、メトロを扱う。著者はありがちな一方的な思い入れからなるパリ論とは、まったくことなった新しいパリ理解を本書で提示している。著者はあそらくはフランス好きなのだろうが、その眼はあくまで冷静だ。とくにカフェ、バー、レストランなどの分類は興味深く、著者の分類方法はほとんど構造(主義)的といってよいほどだ。評者はこのような著者の分類で、はじめて、これらの類似の食いもの屋や飲み屋の区別を明確に知ることができた。『パリ 旅の雑学ノート 2冊目』もお薦め。
名所旧跡の案内ではない、それはそれはマイナーな情報の数々。しかし、これを知っているとパリの散歩は確実に楽しくなります。<BR>パリへ初めて旅行に行く人には勧めています。情報は古いですが、行く飛行機の中で読んでいるだけでわくわくしてくる、そういう本です。
パリ旅行に出かける前に読みました。<BR>ここに書かれた内容は、直接は旅行に役立たなかったかも知れないけれど、カフェの造り(トイレと電話は地下にある)やカフェでのお金の払い方のように、知っているとパリ滞在を快適に過ごせるコツがいろいろ。<BR>残念なのは、出版年が古いため、価格などの情報が全く現在のものと違ってしまっていること。