何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす みんなこんな本を読んできた 何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす ( 崎山 克彦 )

私の夢の一つに、無人島を買いたい、というのがあり、実際に実行している人はどんな生活、どんな考えを持っているのかを知りたくて読んだ。 <P>本書からうかがい知れる著者の暮らしぶりは、金銭的な豊かさ、物質的な豊かさとはまた違った人間的な豊かさに囲まれている。やるべきことを成し遂げた人にとって、本当に自由な環境に浸るというのは、現実逃避なんかではなく、新しい価値観を見つける出発点なのだろう。

この本を読み、これまで食わず嫌いで行ったことがなかった<BR>フィリピン(セブ島)への旅行が実現しました。<BR>著者がほれ込んだセブ島の人々と自然と体験したくて<BR>たまらなくなりました。<BR>著者が経営するカオハガン島のロッジに宿泊することはできませんでしたが、<BR>次は是非と思わせる、非常に素晴らしい体験でした。シュノーケリングで<P>スキューバ並みの海中散歩が体験できます。<P>著者は長年出版社で勤務しフィリピンの小島を購入しました。<BR>島民はそのまま住み続けています。島民全員の大家さんというわけです。<BR>海で漁をすれば食料には不自由なく暮らしていける<BR>島民たちの自然なままの生活が描かれています。<BR>島民みんなが海辺でトイレを済ますのに<P>海は汚れないものだなあなどと書かれていて笑ってしまいました。<BR>著者のパートナーはこの島でキルトを島民に教えているそうで、<BR>キルト愛好家には、カオハガン島のキルトは知る人ぞ知る存在だそうです。<BR>本書にはそのあたりの記述がほとんどありませんが、<BR>そういう事情も頭に入れて読むと楽しいですよ。<BR>いずれにしろ、アーリーリタイアメントで<P>余裕ある人の暮らしというのはいいものです。<BR>いわば金持ちの文明人と地元民がどう調和するのかを<BR>賢明に模索している著者の態度に好感が持てます。

現在「癒し系」が流行っている日本にあって、7年以上前にその到来を予期したような本書。著者によると、幸福の尺度は<P>幸福=財/欲望<P>で表わされるという。戦後の日本(あるいは西洋社会)は上記方程式の分子である財を増大させることにより幸福を追求してきた。しかし現在それが行き詰まっている。本書は分母である欲望の方を減少させることにより幸福を追求するという新しい価値観に基づいて書かれているのである。<P>実は、私もオーストラリアに移住して後、日本にいたときのような物欲がなくなりつつあることを最近感じている。しかし、生活感や幸福度は以前に比べ増しているようである。人間は精神的な生き物であるということだろうか。<P>島の住人はそのようなことは一切考えずに、しかし自然体で!楽しく暮らしているのである。それは、方程式の分母を減らしたのではなく、もともと小さいだけであろう。つまり、今後異文化が流入することによって著者も危惧するような分母(物欲)が急増することが懸念される。本書が出版されてから7年。ぜひとも続編を読みたい本書である。

何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす ↑ご購入はこちらからどうぞ。
何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす