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| 仏像は語る
(
西村 公朝
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仏像補修の際に見聞きしたことやその体験に対する著者ご自身の考えを書き連ねたエッセイです。その中で、著者が仏師であることから、当然のように疑問に感じておられた「仏像の衣の謎」のエピソードでは、インド古典舞踊団を見て始まる立派なショートストーリー(当然、ノンフィクションでしょうが)として完成している立派な小話です。 また、荒れ寺で遭遇した朽ちた仏像に対する思いをかたる話もあり、読み進めるとリラックスしてしまいます。都市生活に疲れたあなたに本書を推薦します。
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