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| 精神分析入門 (上巻)
(
フロイト
高橋 義孝
下坂 幸三
)
最近改訳されてかなり読みやすく、信頼できるようになった。百年一日の名作ばかりを紹介していると思っていた新潮文庫でこうした仕事がなされるのはオドロキであり、ヨロコビだ。<P> これは講義形式なので、難解なフロイトの著作の中でも格段に読みやすい。はじめてフロイトを読む人でも無理なく入っていける。講義の順序も工夫されていて、精神分析の概観ができるようになっている。とりあげられる症例も面白い。<P> 講義の内容は、失策行為(「日常生活の精神病理」などの要約)、夢(「夢解釈」の要約)、神経症(ノイローゼのこと、「ヒステリー研究」など症例研究などの要約と、「ナルシシズムを導入するために」などのメタサイコロジー論文での見地を導入したもの)。<P> とくに「神経症総論」で精神分析の本質について手っ取り早く理解できる。とはいえ結構内容はつまってはいる。ここまでは1917年に正編として出版されたもので、実際の講義をもとにしている。上巻は三部の途中まで。
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