数々の英語教本がある中で、この本はとっても異色だと思う。英語を話す際に最も良く使われる単語について、それらをネイティブスピーカーがどういう状況で使うのか、又その言葉の語源、派生語等を、分かり易く、全く堅苦しくなく説いている。通常の本は単語帳みたいで赤字黒字で線だらけ、そんなのを電車で読んでる人が多いけど。 この著者の文才、言葉に対する繊細な感性が現れているのだろう。実に“いい”例文を羅列していて、自然に頭の中に入った。 章と章との間に、ちょっとしたエッセイを入れていて、“ガイジン”から観たフシギなニホンジンを描いているのも楽しい。 彼の書いた小説も読みたくなってきた。
英語の難しさは、同じ単語や言い回しでありながら、文脈によって意味が違ってしまう、ということだと思う。本書は、mind, offer recognize, proud, admireなどなど、使われ方によって意味が微妙に異なってしまう単語を、一つひとつわかりやすく説明している。個人的には、deserveとargumentの項目が大変勉強になった。まさしく、これまでの理解が決定的に変わった。例文はどれもどれもみんな楽しい。そしてそれがストーリ仕立てになっているから、まったく飽きずに読み進めることができる。本書のおかげで、今度こそ英語がモノにできるかもしれない。ほんとうにすばらしい本だ!
51の単語の意味や用法が頭にしみこんでいく。<BR>メモを取りながら、じっくり1ページ1ページ味わって読みました。<BR>なんどか、読み返したくなる本です。