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| 新選組始末記―新選組三部作
(
子母沢 寛
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数ある「新選組もの」の中で、その顛末をアラカルト的にまとめているのが本書。<BR>書簡などの資料も豊富で、近藤以下「新選組活動」に携わった人々の価値観、周囲の人々(特に彼らのお妾さん)の談話、<BR>ヤクザもマッ青の内部抗争の模様など淡々とした描写の中で、そのあらましが速読で理解できる入門書。 池田屋事変は、<BR>映画やテレビで見たことはあっても、<BR>実際なんのためにどのようにして起こったのか<BR>理解していなかったのですが、<BR>この本で初めてなるほどと思いました。<BR>生々しい死闘の描写や、<BR>池田屋の主人のその後などが書かれています。 新選組のことを、自分の足で歩いて史実を調べ、まとめあげた1冊です。しかし、史実とは異なった部分も多少あるので、評価は「4」です。沖田総司の発病時期や、漢字の間違いなどがあります。それを除けば、かなり面白く読める1冊だと思います。また、近藤勇の書いた手紙など、資料になるものが多々紹介されています!
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