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| 富士日記 (下巻)
(
武田 百合子
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武田百合子さんの生き様には本当に心を打たれました。自分をしっかりと持ち、夫にもかいがいしく振舞う姿勢に敬意を感じました。特に、散発や髭剃りをする百合子さんの姿は夫への限りない愛情を感じずにはいられませんでした。<P>女として生きる、今よりもきっと決められた概念の中で暮らしていかなければならなかったでしょう。けれども、愛する人のそばにいるだけで女性は幸せなのかもしれない。それはとても大切なことかもしれないと思いました。<BR>「あとがき」からも感じられる夫への愛がこの作品をさらに深いものにしているように思いました。<P>マガジンハウスから出た「クウネル」創刊号に載っている武田花さん(お二人の娘さん)のインタビューも必見です。
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