今回の文庫版は「1」と違い、大きな改変もない。よってすでに新書版を持っている人は特別買わなくていいだろうと思う。私はただ、再読の一つのきっかけとして本書を買った。最近上梓されたばかりの本なので、以前読んだにもかかわらず内容的には使える部分も多く、刺激にはなった。いや、もう一つ特徴がある。2000年に発行された「『捨てる!』技術」(辰巳渚著)では、「(超整理法は)書類を神聖化している」と本書を批判しているが、それに対し3年の沈黙を破り野口氏が全面的に反論していることである。<P>さて、今回の『終章その後の展開』は丸ごと「『捨てる!』技術」に対する反論である。辰巳氏の無責任な批判によほど腹を立てたのだろう、その論点は鋭く容赦がない。私は『捨てる!』は読ん!はいないが、野口氏の終章を読む限りでは、どう考えても野口氏のほうに論理的説得力があるように思う。今回はこの反論がこの本の一大特長になっている。
私は『「超」整理法1』の押し出しファイリングや、『「超」整理手帳』に長年お世話になっている野口メソッド・ファンですが、この「捨てる技術」は、ちょっと歯切れが悪く、実用度もやや落ちる内容だと思っています。<P>「発見的な仕事に向く」と断っているので、けして間違いがあるというわけではありませんけれど、普通のビジネスマンに応用できるものではないし、自宅でも何でもかんでも箱に入れて積んでおくということはできないでしょう。<BR>パソコンの検索は有用ですが、今さら教わる内容でもなく、テクニックとしてもDOS時代の感覚が残っていて古いです。<P>巻末の『「捨てる!」技術』との戦いの部分が一番面白いところと言えましょうか…。<BR>野口氏が個人的に試してきたことを開陳して一般化しよう!というのが「超」シリーズの神髄だと思いますが、この巻ではやや氏の仕事の特殊性が勝ってしまっているのかもしれません。
捨てたい!でも捨てられない<BR>勇気をくれる本だと思って購入に踏み切りました<BR>勇気が出ました<BR>空間が広がるような気がします