これはお勧めです。実は私はドラマより先にこの本を購入しており、ドラマ(BSでの再放送)を見終わるまで読まなかったのですが、最終回でうちのめされた(?)後2週間ほどして、積ん読になっていたこの本を読み始めました。ドラマでは描かれなかった、チュンサンの母カン・ミヒとサンヒョクの父キム・ジウ、そしてユジンの父チョン・ヒョンス,3人の間にあった出来事や心の動きなどがかなりの分量で書き足されており、読んではじめて納得できることもありました。ドラマだけみて、「カン・ミヒってひどいわ!」とお思いのかた(多いだろうなあ)、ぜひお読みになってみてはどうでしょう? 女であり母であった、カン・ミヒさんに共感できるかも?しれないですよ。
こんなに面白いと、もうしばらく他の小説を読む気にならないかもしれなくて、オウム事件の頃から、現実がフィクションを超えたとか、もう小説のような虚構の世界に入れない、なんていう雰囲気があって、それが文芸書衰退の原因のひとつかも、なんて言われたけれど、どうしてそうして、まだフィクションにはこんな底力が残っていたんだ、凄いなあと思い知らされたんだけど、確かに筋書きはこんなことあり?って思う所もあったけど、もうそんなことはどうでも良くなってきて、ぐいぐいこの「冬のソナタ」の世界に引き込まれたのは、私だけではないと思うと、日本の小説家や放送作家のみなさんには、まだまだ頑張ってほしい、もう世界の中心で叫んでるような場合じゃないかも。
上巻に続き、一気に読みました。ユジンとチュンサンがどうなっていくのか、幸せになって欲しいと思いながら、途中で本を閉じることができず最後まで一気に読んでしまいました。<BR>テレビドラマでは語られない感情表現が細やかに描かれています。