具体的事例が豊富で、なおかつ「良い事例」「悪い事例」それぞれに何が良くて何がまずかったのかが明確にコメントされているため、交渉術関連の書籍をはじめて読む人にも親しみやすい内容だと思います。また、普段の業務等で既にある程度交渉の経験を積んできた人が、現在の自分の交渉スタイルをブラッシュアップしたいと思ったときに読んでみるのもよいかも知れません。特に第3章には交渉にあたっての基礎的なポイントがまとめられており、お勧めです。
著者を講師に迎えたセミナーへの参加をきっかけに本書を手に取った。<P>ロジカル・シンキングについては、様々な書籍が出ている。本書はそれらの中で「セオリー実践のイメージ・トレーニング用」として割と貴重な内容だと思う。<P>論理的思考・説得の技術といっても、難しく考える必要はなく、言われてみればそのとおり、今までもそれと意識することなく実践していた、という人が多いであろう、かなり基本的動作である。それこそ、「論理的に」「コモンセンスで」整理して考えれば、ほぼ誰しもが到達するであろう概念をまとめたものに過ぎない。<P>ただ、ビジネスパーソンとしてのOSにあたる基本的技術であるにもかかわらず、ビジネスの現場であまりにも忘れ去られやすいスキルであることも事実。本書は、具!!な説例として「Good Example/Bad Example」を提示することで、セオリーと実践をつなぐ材料を提供している。<BR>理論面に重点をおいた類書と併せ読むことで、より効果的な技術習得が図れると思う。
筆者の経験を元に13の交渉事例を例示し、良い例、悪い例についての説明が書かれている事例集。<P>交渉の参考書としては不向き。問題集として活用し、<BR>「自身だったらどう解決するのか」をしっかり念頭に置き読むと良い学習ができるかと思われます。<BR>事例集なので、交渉事をこれからはじめる方が雰囲気・状況を掴む材料としても活用できますね。