この本、上下で読むと長いんですよね~。でも、上巻のうちは興味を持って読めると思います。高校で「倫理」を専攻している人には、教科書とぴったり一致しているのでお勧めです。受験対策にも使えます。
大学受験のために、哲学一通りは勉強したけど、こんなに哲学が楽しいものだってことに、この本を読むまで気が付きませんでした、私。映画を見た人も多いと思うけど、ぜひ、原作を読んでみてください。ひと味違った不思議な世界です。半年に1回くらいずつもう5回は読んだけど、読む度にドキドキしちゃいます。再読すると伏線を発見出来る、三読すると、ヘーゲルもカントもなんだか昔の友人のような気がしてくる。何千円も出して1回しか読まない本はもったいないけど、この本は、噛めば噛むほど味わい深く楽しめます。ところで、あなたはだあれ?
哲学の授業のテキストとして買った本がこれ程面白いとは!全く予想していませんでした。哲学初心者の私には、ミステリー・ストーリーに哲学の歴史がくっついた、といった感じでした。読むにつれてページをどんどんめくりたくなる展開、それに、主人公と、哲学の歴史上の出来事が重なっている幻惑を思わせるのも素晴らしいです。また、哲学の歴史とその意味を知るのにも、丁度良くまとまって書かれています。何度ペーパーを書く時に参考したか覚えていません。お勧めです。