ゲーム批判をする方がどういう点を悪いと判断しているのか、という資料にはなりますが、この本をもってゲームを考えるのは危険だと思います。<P>・東京ゲームショウで天使の羽をつけた少女が無表情で歩いており、愕然とした・・の前書きなどから、筆者はサブカルチャーの現状に対し無知(というか理解がすすんでいない)-または色眼鏡で見てしまい客観性に欠ける<BR>・脳波形の使い方が間違っている、またおそらく脳各部の働きを誤って考えている<P>・「被験者のうち一人は有名大学の学生でした」「本人が言うには落ち着きがないそうです」など、実験の際のデータの取り方に問題がある<BR>などの点から。<P>トンデモ本として鵜呑みにせぬよう見れば、それなりに面白いかとも思います。たぶん。
近年、オンラインゲームの普及により、ゲームにより起こされる問題は社会問題化するまでにいたり、韓国では、すでに国レベルの規制が行われるようになった。私も1ゲーマーとしてゲームが脳に与える影響には少なからぬ興味をもっていたのでこの本を手にしたのだが、極めてまずい本だったといわざるをえない。<P>ゲーマーを悪魔か何かのように描写し、論理的に破綻し極めて偏見に満ちた表現を繰り返す著者の姿勢は、誤った理解と、社会的な混乱、そして、ゲーマーの激烈な反発を招くだけだろう。<P>ゲームがここまで普及した以上、それの与える影響を科学的に調査することは重要なことである。現在まで科学的にわかっているのは、ほとんどのゲームが前頭葉をほとんど使わないこと、ゲームには中毒性があること、そして、前頭葉は使わなければ衰えること、ゲーマー群は非ゲーマー群に比べ暴力的であること。ヘビーゲーマーの多くが対人関係になんらかの問題をかかえていることなどであり、特に中毒性はオンラインゲームにおいて顕著に高く、それのみですでに社会問題化している。<P>子供の多くがゲームに時間を多くの時間を費やすようになった現在、国の未来を左右する子供の脳の成長にかかわる問題は科学的に分析することが求められている。ゲームがバーチャル世界だからどうのとか、統計も示さず、凶悪犯罪が増えてるだの、キレる子供がどうだのと述べたりするこの本も含めた論説は繰り替えずようだが、社会にとってためにならない。
タイトル以上のことをいうことはない。<BR>理論としても破綻している。脳のあやまった基礎知識を平気で<BR>ひけらかしている。<P>もう、手におえない本です。