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| 一年でクラシック通になる
(
山本 一太
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最近、クラシック音楽を取り上げている新書がちょくちょく発行されているが、それらは著者の主観による演奏批評が中心の内容がほとんど。<P>ところが、本書は違う。新書という限られたスペースの中で、本当にうまく音楽史を纏め上げ、さらに一年を52週として週に一曲一年で52曲を聴くという想定で、代表的な名曲を52取り上げている。その解説もうまい物だし、推薦CD紹介もクセのない妥当な選択が行われている。<P>これからクラシックに親しむ人や、音楽通史を知りたい人に最適。高校や大学の授業にも活用できる、しっかりした新書。本棚に揃えるべき基本図書として遜色ない優れた一冊。
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