ゴールのように理屈で考えるのも良いけど、この本のようにシンプルに物事を見直すほうがはるかに、個人にとっては有意義だと思う｡<P>会社の生産性があがるかどうかはわからないが、人生の生産性（充実度）があがることはまず間違いない｡

	&nbsp;&nbsp;&nbsp;シアトルの魚市場、パイク・プレイスを例に、活気あふれる職場作りの秘訣を説いてベストセラーとなった『フィッシュ！』の実践編。『フィッシュ！』の考え方を実践し、成功を収めている企業の事例を集めた書である。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;登場するのは、スプリント・グローバル・コネクション・サービス社や、ロチェスター・フォード・トヨタ社、ミズーリ・バプティスト・メディカルセンター、タイル・テクノロジー・ルーフィング社など。「患者さんが落ち込んでいるとき、歌をうたってあげたり、エルヴィスのまねをしてみせたりする」という看護助手や、音楽をかけて踊り出すコールセンターの電話交換手、車の購入者をバラの花束と風船で祝福する販売員…。ユニークな事例は枚挙にいとまがない。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;職場改善の効果について、定量的な分析があればもっと良かったが、読み物としてはおもしろい。毎日の仕事を楽しくしてくれる1冊である。（土井英司）