筆者の「文藝春秋」に書いた記事がたいへん興味深かったので、<BR>この本を読みました。<P>・本当の学力を身につけるためには、基礎的な読み書き、<BR> 計算などの基礎が大切。<BR>・勉強よりも先に、まずしっかりとした生活習慣を身につけ<BR> させる。<BR>この2点がたいへん参考になりました。<P>買って損はしません。<BR>子育てのためのすばらしい参考書でもあります。
新学習指導要領が施行されて2年が経過した。本書を読み、公立校の学力低下に対応すべく、親子で百マス計算、音読等を実施して徐々に効果を上げています。<P> 自分の経験からも、「読み書き計算」能力を高めるのは小学校時代が最適であると思う。この記憶力、吸収力とも高い時期を、無為に「ゆとり」で費やさせることは、国家的な損失であるとも言えよう。<P> 本書の「家庭でできること」は、子供の教育に向けて有効なチップとなっている。毎日夕方7時に食卓に戻ることは、なかなか不可能ながら、休日は将来のことや進路についての「まじめ」な会話を継続している。<P> 文部科学省の悪口をいくら言っていても事態は良くならない。まずは、親の意識改革が重要だろう。
北海道で高校教員をしているものです。<BR> この本は、初等教育の実践をする教員の方のみならず、子どもを育てる家庭、そして地域社会として見守る方々が、子どもを育てるとはどういうことかを投げかけている書です。<P> 最近の社会は、勉強ができるような特効薬を求めたり、安易な方向で学習ができるようになるような指導をという風潮があるように思います。しかし、陰山のおっしゃることは非常にシンプルです。家庭でできることは、いつの時代にも変わらないものを感じさせます。家族が協力し合って、子どもを育てること。学校は、家庭での協力を仰ぎ、良い教育実践から成果を挙げていくこと。<P> 今、学校は、さまざまな事件がある中で、より社会に対してオープンな環境になりつつあります。問題が山!み、子どもの質が変わる・・・その中では、社会と学校がひとつになって活動することの大切さを痛感することができる1冊だと考えます。