まさかこの美文家の二人の対談が実現するとは思っていなかった。年は一つ違いみたいだけど、この世代ってどういう価値を共有してんだろうかと興味を持った。うまく言えないが、なんか複雑に作用している負の力がある。いい意味で。<P>第一部の「「ポジティブ」全盛の世は妄想しつつ諦めていこう」と「約束の泣き、借り物の笑い。私のことならほっといて」という対談は秀逸。二人とも物事を言葉で的確に表現する能力はすごい。謙虚で、繊細で、知的で、想像力がある方々なんだと改めて感心した。<BR>
ナンシー関とリリー・フランキーという自分の言葉で語ることができる二人の対談本。<BR>目の前で二人が話している姿がくっきりとイメージできるくらい<BR>いい意味で臨場感があります。<BR>ナンシー関は今はこの世にいませんが、この人のとてもよいところが<BR>リリー・フランキーとの対談のなかで表現されているように思います。<BR>是非是非おすすめです!
ナンシー関のコラムを読む度、私の心にはちょっとした安心感がひろがります。 <BR>例えば、24時間テレビとかに対する、なんとも言えない違和感とか、好感度が高いと言われるタレントに対して突っ込みたくなる時とかに、ナンシーのコラムを読むと、「良かった、私だけじゃなくって」と少し安心して、心地よいカタルシスを味わったり。<P>そんなナンシー女史とリリー氏の対談。 堪能しました。 <BR>物事に対する視点や突っ込みどころが、まさにお二人ならでは。<BR>リリーさんとの会話の中で、コラムだけでは、観れなかった<BR>「優しいナンシーさん」の姿も伺う事ができます。<P>ナンシーさんが亡くなって、時が流れてしまいましたが、<BR>今でも事あるごとに「ナンシーさんなら、なんていうんだろう?」<P>なんて、心の中にナンシーさんを探してしまうのです。