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| ほとばしる副作用
(
辛酸 なめ子
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コラムやルポ等4つのカテゴリーに分けられている。<BR>私は「愛」に裏づけされた、「悪意」のアイドル毒舌妄想コラム<BR>が好き。<BR>絵と文章に漂うへなちょこ感も良い。 屈折した愛情、走りだす妄想、ねちっこい描写、インテリジェンス、それらが融合したクールでナイスな本です。この著者の漫画の方を先に読んでいてそれも好きですが、この本のように文章+絵の構成の方が僕には、受け入れやすかったです。 アイドルの事は、不案内なので良く解りませんが、相変わらずdeep な世界を構築しています。特に別冊週刊実話や、スタジオボイスに載っていた文章は、かなりプライベートな事柄なので、ドキッとしますが、丹念に読んでいると、ペンネームと本名(辛酸なめ子と池松江美)を使いわけているように、男性の視点と女性の視点を両性具有の様に、使いわけて書かれている様に思う。アドレナリンが過激に分泌(文筆)され、「ほとばしる副作用」となって、この本が、完成したのでしょう。
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