著者は、米国在住でエンタテインメントを専門とする日本人弁護士である。<BR>原作権や著作権など映画に纏わる色々な権利とそれらの権利をめぐる関係者間の争い、上映以外の派生ビジネス(レンタル ビデオ、キャラクタ ビジネスなど)、高騰する制作費に対応する資金調達の方法など、部外者にはわかりにくいハリウッド ビジネスの実態が次々と明らかになっていく。<P>契約社会の米国にしては例外的に、ハリウッドでは口約束が通用し、紛争が起きた場合は関係者の力関係で解決される、というのにも驚いた。<BR>この本を読んだからといってハリウッド相手にビジネスができるほど甘くはないだろうが、映画会社とスター俳優との揉め事などの実例が豊富なので、肩の凝らないエンタテインメント本としても読める。
なんとなく外観が堅そうで、損をしている感じもするが、一読してその面白さに舌を巻いた。<BR>著者はエンタテインメント関係の弁護士とのことで、従来の映画を捉えた視点とはまた違う視点で映画製作の実態を描いている。<P>ハリウッドの裏側のドタバタを楽しむも良し、実際に海外で映画を製作しようと考える人たちにも、これはまたとない丁寧なガイドとなるだろう。
内容の中で「ハリウッド映画雑学」というのがあるのですが、それがとても興味深い。ハリウッド・スターの出演料やスキャンダルなどが豆知識的に書かれていてついつい友達に自慢したくなるような話です。<BR>現在私も映画を撮影しているのですが、著作権など権利について考える機会を与えてくれました。<P>馴染みのある映画ばかりをとりあげているので、映画好きでない人にも楽しく読めるのではないでしょうか。