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| 陰陽師―付喪神ノ巻
(
夢枕 獏
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陰陽師 安倍清明ってご存知ですか?<BR>聞いた事はあっても、興味はありませんでした。古典や歴史は苦手だし。<BR>そんな私でも最後まであっという間に読み通せる本です。<P>キレイな日本語が魅力的です。<BR>純古典的でなく、読みやすい日本語です。<BR>「いとをかし」より「あなや」なので疲れません。<P>平安京の夜に現れる百鬼が興味を引きます。<P>すこし秘密めいた色気を感じます。<P>さぁ、百鬼夜行を楽しみましょう! 今の世の中にデジタル思考に通じるような清明の「呪」の考え。ほのぼのとした世界と清明と博雅のかけあいは現代社会の疲れを癒してくれる。物事には原因と結果があるという他のオカルト小説とは一線を画す内容。陰陽道は平安時代の科学と言ったところか、科学的人間に特にお薦めの一冊。
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