警察側、しかも本庁の佐々氏個人から見た事件だが、当事者としての見方の資料としては一見の価値あり。もともと学生運動してたりした人たちには腹の立つ作品かもしれないけど、俺のような80年代生まれは、この事件自体あまり知らないし、どちらの側にも肩入れしていないから偏らず面白く読めると思う。何も知らない俺でも面白く読めました!
あまりにも自己陶酔的な文章が鼻につく。時々織り交ぜられる変な冗談も笑えない。<BR>部下の殉職に関しても、「戦友の死を悼む」気持ちはあるが、自分の責任として深刻に苦悩した様子はうかがえない。<BR>著者自身でも気づいていないであろう「組織人間のコワさ」や「権力を持つ者の横暴さ」が行間からにじみ出ていて、私は読んでいて首をかしげることが多かった。<P>もちろん著者は悪い人ではないと思うし、この本もまじめに(あるいはノリノリで?)書かれた力作だとは思うが、著者のお手柄自慢ばかりでは良いドキュメンタリーとはいえないのでは。<BR>あさま山荘事件関連では、坂口弘氏の著作や立松和平氏の小説などを併読することをぜひお奨めしたい。
連合赤軍事件を警察側から見た視点で、読み物として劤?変おもしろく書かれている。官僚機構特有の硬直さや㊊??長野県警と警視庁の縄張り争いなど、当事者でなくて㊊??書けない部分が読みやすく表現されている。現在代議劊??の亀井静氏や、後の官房長官後藤田正晴氏なども登場㊊??彼らの当時の姿なども興味深い。映画を見た後でも、芊??る前でも十二分に楽しめる作品である。