実際にNYを訪れる直前に読んだが、一通り読めばマンハッタンとその周辺の地理が頭に入り、歴史的な流れもつかめるので予備知識を得るには最適な本である。歴史をなぞりながら今日のNYができあがるまでを追う視点は、いわゆる旅行ガイドブックには真似できないものであり、著者が感じたNYと現在のNYの違いを肌で感じるという楽しみもある。観光名所巡り以外の楽しみ方も、という人に読んでもらいたい。<P>様々に異なる性質を持った人間たちが集まって作り上げてきたこの都市はこれからどういう方向へ向かうのか、世界の中でどういう役割を担っていくのか。今こういう時代だからこそ、改めて考える必要があると思う。
世界の都市ニューヨーク。近代都市のルーツと言われるこのメトロポリタンの歴史が植民地時代からギリアニー市長で一新された直近までのニューヨークの歴史が著者の経験や調査で細かく説明されている。<BR>アメリカの歴史ともいえるニューヨークの歴史を読んでいると旅行で行った時には思いもしなかった都市の魅力を新たに感じることができた。<P>300年近い長い歴史を一冊の本でまとめるのは実に難しいことだと思うが、大きな事件や出来事を中心にその長い歴史をものがったている。<P>1960年代に滞在した時の経験をもとに書かれたとこもあって少し古い感じもしたが、ニューヨークという都市の歴史を知る上では大いに役にたつとおもう。しかし、読む前に期待したニューヨークというと思い浮かぶ大衆文化やそこに!住!む人々の生活ぶりを期待する人には物足りないのではないかと思う。<P>この本を読み終わって、アメリカの歴史体験する意味で再びニューヨークを訪ねたくなった。
