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| 傷―邦銀崩壊〈上〉
(
幸田 真音
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大変スピーディーな展開の小説です。かといって推理小説ではなくノンフィクション小説で大蔵省と銀行との関係や外資系金融機関と日本の金融機関の関係もわかりやすく描いています。<BR>現代的なタッチで書かれた小説であり、ストーリーの展開からテレビドラマを見ている感覚になります。 これは「日本国債」で一躍有名になった幸田真音さんの本です。 彼女の作品は出身が外資系金融機関ということもあり、日系金融機関との対比が多いです。<P>外資系金融機関に対しての日本の評価は、冷酷であるとか収益第一主義であるなど、なにかマイナスなイメージを植え付けられている感がありますが、実際に外資系金融機関で働いている人も、真剣に日本の将来を心配している人が多くいます。 この本は、そういった意味でも面白いです。<P>では、なぜこの本がこれだけ面白いのに星4つかというのは、性的な描写が結構多く、この部分はある程度削除してもいいかなと思ったからです。
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