「小学校１年で国語辞典を使えるようにする３０の方法」は、陰山メソッドで知られる陰山英男先生が校長として赴任した広島県尾道市立土堂小学校でも取り入れられ、実践されています。その様子は2003年11月号「プレジデント」誌にも大きく取り上げられ、注目を集めています。「学力低下論」に対抗するために「学び方」を教える指導法はこれからもますます注目されます。辞書で調べる習慣を小学校１年生からつけさせることから初めてみる、そのための方法がわかりやすく写真入りで述べられています。
小学校１年生の子どもが思わず辞書に触れたくなるような様々な工夫が分かりやすい文章で書かれている。子どもたちの学習場面の写真が数多く掲載されており、学習場面の雰囲気が伝わり参考になる。何よりも１年生の子どもたちの顔がいい。物事に熱中する顔はやはり見ていても気持ちがいい。写真を見るだけでも一読の価値がある本である。小さい子には小さい子が好む学習の方法がある。小学校低学年の子どもたちの「学び方」の特性をよくとらえ、それを指導の方法に生かしている。教員だけでなく保護者の方にもぜひおすすめしたい。
この国語辞典の指導法は、愛知県をはじめとして、関東地方、九州地方など全国の小学校でもすでに取り入れられ、その効果が実証されています。通常国語辞典の指導は小学校３年生からとされていますが、小学校１年生から使わせた方が、語彙力も圧倒的に増え、何よりも自ら調べる習慣、「学び方技能」が身につきます。学校だけでなく、家庭内や個人塾でもこのメソッドが取り入れられています。
